タマボール大作戦

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「愛地球博」その2

そもそも付き添いで行ってる上、人の集まる場所が嫌いというあっしの性格を熟知している万琉倫子先生は実に段取よい、綿密に練られた計画を遂行する。が、しかし、いかに完璧な計画でも元々のシステムに問題があればそれは水泡と化すのである。
まず、自分の顔をスキャニングして映画のキャラクターにはめて出演させる三井・東芝館に並ぶ。「待ち時間は60分です」 係員が言う。 ま、並ばず入れるなんざ思っちゃいない、むしろ60分程度ならマシかと思い、ニンテンドーDSを開く。「今から一時間って事は12時には見れるな。」 とあっしが先生に言うと、先生は 「いや、コレは予約券で並んでるねん」 は?何? よくよく聞くとまず「予約券を手に入れる事」によって「初めて」その回の「演目」の列に「並ぶ」事ができるワケだ。 「並ぶ」権利を得る為に「並ぶ」のだ。 なんだ?リアルロープレでもさせられてんのか? 「『勇者の剣』を得る為にはコモドドラゴンを倒しなさい」 そんな感じか。 あまりのバカバカしさにニンテンドーDSの「脳を鍛える大人のトレーニング」で算出された脳年齢は70才だった。ダブルショック。さらに60分後、整理券をゲットしたあっしはそこにプリントされた活字に目を疑う。「三井・東芝館~7:10」 ちょちょちょちょちょい待って! 今、昼の12時!見るの(並ぶ)のって7時? 「ウソと言ってくれ」そういう気持ちで係員に聞いた。「開始10分前までには会場入りして下さいね。」 笑顔で言うな、余計ハラ立つわ。 なんか、もう、ビームとか出してやろうか。 ココでこんな時間だと、人気のHITACHI館はどうなって… 「待ち時間、ただ今180分」 ひええええぇぇっ!アホだよ! 「並ぶ」権利を得るために3時間「並ぶ」のか!お前等! 先生はそんなあっしを見て 「大丈夫。あたしは冷凍マンモスさえ見れりゃ満足だから」 先生はまだ仏の顔をしている。 来る前にネットで調べた時に先生が見た最長の待ち時間は 「360分」だったそうだ。 とにかく7時にはこの場所に戻ってこないといけない。 このだだっ広い会場のどこにいたって7時には戻らないといけない。 持病の癪が疼いても戻らないと。
次にアニメ監督、押井守が総合演出を手掛けた複合パビリオン「めざめの箱舟」に並ぶ。 3,40分並んで整理券をゲットし、幸い次の回に入場できた。 会場には鳥、犬、魚の頭を模写した西洋の騎士風のオブジェが無数並んで中心を見ている。カッコいい。その中心の床にはこれまた無数のモニターが埋め込まれている。そして天井からは阿修羅観音像の様な球体関節人形が吊るされている。カッコ良すぎ。 その廻りを螺旋状に登っているバルコニーから見下ろす形で観る事になる。かなり凝った作りだ。 内容は「トホホ」だった。 絶対に動くと信じていた騎士達、球体関節人形はホントにただのオブジェだった。 適当な映像がモニターや壁に映りでっかい効果音と音楽が鳴るだけ。 音楽は良かったけど(限定DVD購入) 終わった途端、二人から漏れた言葉は「えぇ~っ?」 不満プンプンで会場の奥に足を進める。
「冷凍マンモス」の整理券配付開始の時間が貼り出されていた。 「次回の整理券配付は3時からです」 え~と、例えば他のパビリオンが見たいとしても整理券並んで、開演前にならんで催しモノを見たとすると、おそらく3時にこの場所に帰って来れるのか、眉唾モノである。 先生は考えている。 配付時間がまちまちなのは計算外だったようだ。 やがて先生はある方向に走り出した。 どうした?先生っ? まるで何かに吸い寄せられてるみたいだ! 先生!気でも触れたか? ある場所に着いた先生はあっしに向かって満面の笑顔で言った。 「撮って~」 そこには想像よりもでかいモリゾーとキッコロがいた。 先生の仏顔にさらに磨きがかかる。 思えばあっしがイライラとカオスフレームをひたすら上げているのに対して、この人はマンモとよくわからない緑色の怪物という異形の輩に癒されてやがる。その丸い顔をなんとかして四角くしてやろうか。そうか、こんなにもイライラするのはハラ減ってるからだ。 飯を食う事にする。 あぁぁ…な、並んでる。 皆、並んではりまっせ。 トルコアイスの屋台ですら並んでまっせ。 まさか整理券配ってないだろうな。 待つのはヤだし、時間も無い。少し歩くが「世界のレストラン」という複合施設があるのでそこに行く。 道中、緑を張り巡らされた壁に霧状のスプリンクラーで散水がされる。水の冷気が実に気持ちいい。会場に入って初めて癒された。 途中にトルコアイスの屋台があった。 並んでる…。 なんかトルコ人がパフォーマンスしながらアイスをコーンに入れてる。勿論、並んで見るようなパフォーマンスじゃないが皆、嬉々として見入っている。きっとミナミあたりで同じ事をしても無視されるだろう。 これが万博のカオスパワー。 1キロ程歩いてレストランに着く。 並んではいないが満席に近い状態だ。 シーフードカレー1200円。 老舗の洋食屋並みの値段にインスタント以下の味。 シャバシャバ具無しカレー的なモノかけ御飯。 先生は韓国冷麺。 一口食った先生が一言。 「ゴムみたい」 先生の顔が曇り始めた。 飯食った後、別の道を通ってパビリオン周辺へと戻る。(1キロ) 途中にトルコアイスの屋台があった。 なんでか、この万博はトルコアイスをパワープレイしてるみたいだ。
リニアモーター館が空いてる様なので入ってみる。 空いてる理由がわかった。
次に三菱館。 並ぶが、常にダラダラと少しづつ動いているので落ち着けない。 先生は並ぶ用に小さいパイプ椅子を持って来ていたので他の愚民共の羨望の眼差しを受けながらニンテンドーで通信麻雀する。 入り口付近で後ろからグイグイと順番抜かしをする老夫婦(推定70才代)があまりにも失敬なんで 「あんたらさぁ、歳食ってそんな事して情けないよ、見てて。長く生きてきたんやから、見てるこっちが悲しくなる様な事すんなよ」 無視された。 さらに老夫婦は先に順番抜かしをしてった。明日死ね。 で、三菱館。 「トホホ」だ。 そこらへんにある科学館並みのアトラクション。 月のオブジェにかわいい顔が写し出されて 「ボクは月!皆さんの住んでる地球からどれくらい離れてるかって言うとね…」 なんて面白おかしくよい子にもわかる楽しい科学みたいな。 楽しないわ!
そしてマンモスラボに行く。 ブルーホールという所に通されて高さ10メートル、幅50メートルの世界最大シームレス(繋ぎ目の無い)スクリーンで映像を見る。 が! いくらスクリーンがシームレスでもそれを映すプロジェクターが無いのである。 結果、3台のプロジェクターを並べて映してんだが、きっちり繋ぎ目が見てとれる。 意味ねぇぇぇぇぇっ! バカ技術全開。 つか専用プロジェクター完成してからお披露目すれ、ソニー。 んで先生おまちかねの冷凍マンモー。 化石たぁ違うよ的なアピールを聞いた後、でっかい冷凍装置がゴンゴンいってるエリアに通される。 ムービングウォークに乗せられいやがおうにも強制素通り。 これじゃマンモーがあっしらを見てるみたいだ。 マンモー見えた!見えたよ!先生! 頭だけ。 あ、頭しかないっ! 説明じゃいかにも全身ある的なCG見せてたのに! あ、横になんかある! ひ、左足! 言わなきゃ切り株みたいだ! 所要時間約2~3分。 先生、どおでしたか? 「…毛、生えてたね。」 先生の仏の顔に翳りが見え始めた。
小腹が空いたので日本館前の民族料理レストランに入る。 あっしは牛タン丼1200円 。覚悟はしてたがレトルトを暖めただけのシロモノだった。 旨いワケない。 先生はインド人が売ってたグリーンカリー 。先生喰って一言 。「泥水みたい」 先生の顔が漆黒の闇に包まれ始める。
そんなこんなで昼イチで取得した三井・東芝館を7時半頃観る。 先に記した通り、自分が3Dキャラとなって映画に出演するのだ。 まず20名ずつ小部屋に通され、顔をスキャニングし、映画を観る。 ストーリーとかどうでもよい。 兎に角、自分が何処に出演してるかだ。 先生は超能力集団でセリフも多く結構良い役で出演。 「このままでは…私達…」とか 「あなたは一体…誰?」 いかにもそれらしいセリフを先生が大真面目に言ってる。 あっしはどこに? あ…いた。 なんか加山雄三(宇宙船の船長)の後ろでオペレーターみたいな事してる。 ガンダムで言うならオスカとマーカー(ブライトさんの上に座ってる二人)的な役割。 セリフは最後まで無かった。 雄三の後ろで何だかよくわからないモニターを見てるだけ。 それはいい。別に。 納得できねぇのは、あっしのオペレーターチームのリーダー(天才ハッカー役)が後ろに座ってるおばはんなのだ。 しかも鼻の横にでっかいイボを付けたおばはん。 スキャニング時、少しニヤけちゃったのか、セリフを言っていない時は常に半笑いだ。 3、4台のコンピューターを同時に扱い雄三やクルーから尊敬されてる天才ハッカー。が、イボつけた半笑いおばはん。 場内はおばはんが映る度に失笑が聞こえる。 これがコンピューターランダムってやつか。
そんなステキパビリオンを後にし、身体も心もクタクタにされた。 土産屋行ってとっとと出ましょう。 な、並んでる…。アホか、こいつら。 もう、いいや。土産なんていらねぇだろ。と思ってたら先生がフラフラと何かに吸い込まれる様に店内に入ってゆく。 せ、先生! モリゾーとキッコロのぬいぐるみを手にして仏顔を取り戻した模様 。しょうがなく適当な土産モノを渡して先生はレジに並ぶ。 あっしは限界なんで外で待つ事にするが店内から出るのにも一苦労なんである。 そこにグイグイと人を押し退ける老夫婦(おそらく60代)があっしの背中を押す。 昼の順番抜かしする老夫婦といい、最近の老人はこんなんばっかりか?「近頃の若いモンは…」とか言ってみろ、生い先短いてめぇらの人生をさらに短くしてやる。 あっしはジジィの肩をちょんと叩き、 「おい、ジジィ、人を押し退けてまで早く出たいんなら、そっちの出口空いてる。そっちから出ろ。」 老夫婦はあっしの顔と出口を交互に2度見し、指した出口から出た。 その出口は大混雑時に使う出口で外には逃れる事のできないレジまでの通路が迷路のごとく張り巡らされていた。 一通出口なんで再び老夫婦は店内に戻る事は不可能。 ざまあみろ。そこで餓死するがいい。 もちろんあっしは知っていた。 しかし、その老夫婦はその区切ってある通路の仕切りをグイグイと二人掛かりで押し退け出口を確保しようとしていた。 警備員が駆け付け、なにやら口論になってる。 一生してろ。 そこで我がの人生に幕引きをしろ。 そして朝歩いた無駄にでかくて長距離ウッドデッキを再び歩く。 他の客も疲れ果てている。 家族連れですら会話が無い。 バスターミナルに向かう死者達の群れ。
最悪だ。愛・地球博。
3につづく
2005/6/14  蔵木さくら
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  1. 2005/06/14(火) 22:00:51|
  2. kizakura_others
  3. | コメント:0

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